その真剣な姿に心をうたれた射的場のおかみさんが、あるものをユルミにくれました。
「これは鳥の鳴き声がハッキリクッキリ聴こえる優れものの集音器だよ。黒いカラスも白い小鳥もきっとみつかるさ」
『これはもしかして…!』
三羽の小鳥がくれたヘッドフォンの先を差し込んでみると、なんとぴったりとはまります。
思わぬ他人の好意に胸が熱くなるユルミでした。
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